配信者ハイパーゲーム大会は日本のトップ配信者が一堂に会し、4チームに分かれて2日間にわたってステージ上で対決するゲーム大会だ。今年で2年目を迎える「ハイパーゲーム大会」は会場でもオンラインでも多くのファンを集めている。ライブ配信プラットフォームのOPENRECが主催し、大人気ストリーマーの加藤純一がチェアマンを務めるこの大会で、有名配信者たちがだれもが知っている人気ゲームで競い合った。
ハイパーゲーム大会は2024年3月において世界最大の配信イベントとなった
本イベントの開催期間(3月16, 17日)を通した総視聴時間は380万時間に達し、大会公式チャンネルは3月11日からの1週間で最も視聴されたチャンネルとなった。このイベントはストリーミングプラットフォームOPENRECにとっても大きな成功であり、世界のトップTwitchチャンネルであるMPL Indonesia(インドネシア)や、Counter-Strike 2のPGLトーナメントをカバーしているGaules(アメリカ)にも競り勝った。
たった2日間という短い期間で高い視聴率を記録したこの配信イベントは、期間中の同時視聴者数の平均でも19万3千という驚異的な数字を記録している。
これは、開催1年目ですでに驚異的な成功を収めた昨年の「第1回配信者ハイパーゲーム大会」を大幅に上回っている。2023年のハイパーゲーム大会ではピーク時の同時接続者数が20万人を超え、会場にはイベントを見るために2万人の観客が集まった。
今年のトーナメントはさらに視聴数を伸ばし、第1回大会との比較では2日間の視聴時間が約25%増加した。
k4senやSHAKAを含む人気配信者がハイパーゲーム大会に集結
ハイパーゲーム大会の成功は、数多くの有名配信者たちが参加したことに起因している。4チームのキャプテンを務めたk4sen、SHAKA、もこう、じゃすぱーを筆頭に、2日間で40人を超える配信者が出場した。
イベントの顔であるチェアマンの加藤純一は本大会の企画/監修も務め、ハイパーゲームト大会の圧倒的な成功の立役者でもある。「うんこちゃん」の名義でニコニコ動画にポケモンのゲーム実況を投稿したことから有名配信者に仲間入りした加藤純一は、2023年の総視聴時間が4,900万時間を超え日本で最も人気のあるストリーマーに成長した。ライブイベントは彼の人気コンテンツの一つで、自身の結婚式をストリーミング配信した際には2億円を超える投げ銭を集めた。
出資者についても言及したい。本大会は、メタバース・プラットフォームのcluster(クラスター株式会社)やモバイルクレーンゲームアプリのタイクレ(株式会社タイトー)などの主要ブランドのサポートなしには実現しなかっただろう。もちろん、最大のスポンサーはライブ配信プラットフォームのOPENRECであり、イベントの独占配信には大量の視聴者が押し寄せた。
「ストリートファイター6」がピーク視聴数で締めくくる
ピーク視聴数に注目することで、本大会には数多くの見どころがあったことが伺える。選手入場シーンでは一段と大きな盛り上がりを見せ、有名配信者が一堂に会する瞬間を共有しようと多くのユーザーが集まった。ゲーム実況者のおにやがカメラに向かってEVOパスを掲げ今年4月に開催される「EVO Japan 2024」への出場をアピールすると観客からは大きな歓声が上がった。
各チームは「PUBG」、「FIFA」、「Assetto Corsa」、「スイカゲーム」、「スーパーマリオメーカー」、「Fall Guys」、「Apex Legends」など数多くのゲームで競い合ったが、最も盛り上がりを見せたのは2日目フィナーレの「ストリートファイター6」であった。
本タイトルは昨年日本の配信者の間で最も人気のあった格闘ゲームである。「スト6」トーナメント配信時の同時接続者数はピーク時で29万人に達し、おにやを含め世界トップクラスのプレイヤーたちが対戦した。
「ストリートファイター6」は大会チェアマンの加藤純一もゲーム実況を行っており、「TOPANGAチャリティーカップ」にも出場するなど視聴者の間でも人気のコンテンツである。
Vtuberが依然として日本の第一線で活躍していることは疑いようがないが、業界では徐々にリアルイベントの開催数が増加しており、視聴数も増加傾向にある。
リアルイベントはファンがお気に入りの配信者に会える重要な機会であり、フェスティバルのような楽しさに参加するチャンスでもある。
esportsやバラエティショーなど日本のライブイベントがどのように人気を集め続けるのか、今後も注目していきたい。
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